義仲館
第1期(本編) 2022年3月27日より、毎日20:30に更新!5月19日に完結しました。 第2期(外伝) 2022年8月14日より不定期更新しています。 源平盛衰記と玉葉をベースに義仲の戦をストーリー仕立てで紹介! 巴・今井兼平はもちろん、あなたのご近所の地名を冠した地方武士も登場するかも!? ※タイトルに年/月を入れていますが、歴史に詳しくない方のために、年は西暦年表示にしています。(月は和暦です。)
義仲館noteのあらまし、使い方などが集まっているマガジンです。まずは「はじめに」をお読みいただき、全体像を知っていただくのをおすすめします。
義仲陣営がどのような歴史背景で挙兵に至り、最期を迎えたのか順番に読んでいくことでわかります。 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の展開に合わせて、「その時 木曽殿はどうしていたのか?」を解説しました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の進度に合わせて公開していく、義仲館オリジナル義仲ストーリー。600か所以上に及ぶ伝承地をふまえた独自の展開をお楽しみください。 〇合戦を中心に語る「義仲戦記」…合戦ごと読めます。2022年5月19日完結 〇義仲にまつわる歴史上の人物を扱う「義仲戦記」番外編…8月14日連載開始予定 〇読み口が軽い「信濃源氏長瀬義員が見た木曽義仲」…連続物(再連載待機中) の三種類を用意しています。
~信濃源氏・長瀬義員が見た義仲~ ■前回までのあらすじ 長瀬義員は源氏の血を引く信濃源氏…
解説 C O M E N T A R Y ――――――――――――――――――――――――――――…
彼は自分に課していた。 決して自分からは攻めない事を。 そしてそれが楽な道では無い事も知…
~信濃源氏・長瀬義員が見た義仲~ ■これまでのお話 善光寺が燃えた。巴は義仲の妻・海野の…
(いよいよワシが大活躍する時が来たようじゃ!) 彼は一人で盛り上がっている。久し振りに…
2022年2月27日 20:30
~信濃源氏・長瀬義員が見た義仲~■前回までのあらすじ長瀬義員は源氏の血を引く信濃源氏。とはいえ義仲とははるかに遠い親戚だ。元服前に鉢盛山で馬を駆けていて偶然出会った長瀬を義仲は信頼し、気に入っている。義仲が小県郡依田に城を構えるにあたり、長瀬は現場責任者として依田に入り、時は流れた。1180年以仁王の令旨をきっかけに、戦乱の世が幕を開けた。長く平穏が続いていた信濃国でも笠原平五頼直が善光寺
2022年2月27日 00:28
解説C O M E N T A R Y――――――――――――――――――――――――――――――大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせ義仲陣営を「説明」――――――――――――――――――――――――――――――【監修】義仲館P 西川かおり 長野市で起きたとみられる「市原の合戦」に勝利した義仲は、千曲川の上流、上田市の「依田城」に本拠地を移し、長野県東部に広く勢力を持つ滋野一族を配
2022年2月20日 20:30
彼は自分に課していた。決して自分からは攻めない事を。そしてそれが楽な道では無い事も知っていた。後手に回る事の不利を。しかし知力を働かせ、準備を怠らなければ、主導権を取れる事も知っていた。だから彼の戦いは常に受け身であった。可能な限り戦さを避けたかったのである。彼はそれが、正しい、と思ってやっていた訳ではない。彼はそうする事を選んだ。だが、選んだ、と言うよりも彼はそうしたかったの
2022年2月20日 06:16
解説C O M E N T A R Y――――――――――――――――――――――――――――――大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせ義仲陣営を「説明」――――――――――――――――――――――――――――――【監修】義仲館P 西川かおり いよいよ義仲も合戦に巻き込まれていきます。最初の戦とされる市原の合戦については、詳細を別ページで多くの伝承地と共に紹介しています。市原の合
2022年2月13日 22:00
~信濃源氏・長瀬義員が見た義仲~■これまでのお話善光寺が燃えた。巴は義仲の妻・海野の姉様や長瀬、楯ら義仲の部下たちと善光寺平に向かった。手塚光盛も加わり、千曲川の河原で被災した人々に熊汁をふるまった。巴は姉様のふるまいをみて、自分の未熟さに愕然とする。■主な登場人物木曽義仲…のちに大将軍になる信濃の武士。現在26歳。巴…女武将として名を残すことになるが、まだ少女。長瀬義員…義仲の旧友
(いよいよワシが大活躍する時が来たようじゃ!) 彼は一人で盛り上がっている。久し振りに。 無理も無い。今から約二十年前に都で戦さがあり、彼の属していた源氏方は大敗北した。この戦いを平治の乱と呼ぶ。そして総大将の源義朝[頼朝の父]が討たれた後、彼は各地を逃げ回り紀州熊野[和歌山県熊野]に隠れ棲んでいたのである。つまり彼はこの二十年は何もしていなかったのと同じであった。 だが彼は自分自身の事