林
林六郎光明
北陸(加賀)武士
石川県野々市市新庄(北陸鉄道乙丸駅1・3㎞17分)
「兵範記」前掲条・同月七日条などによると、林光家はかつて比叡山に訴えられて捕らわれ、同年八月九日鳥羽殿(現京都市伏見区)金剛心院建立供養で赦免されたものの、叡山衆徒の重ねての訴えにより翌九月に再び拘禁された。
「平家物語」の諸本には木曾義仲方に呼応して平家方と戦った林六郎光明がみえる。
林氏の本拠地林郷は白山本宮領。郷域は野々市上林・中林・下林を含む手取川扇状地東側から扇央部東半にかけての地区に比定され、平安後期の開発領主の館跡や集落跡を含む安養寺遺跡群も所在する。