瀬戸城
義仲の隠れ城・一夜城跡と呼ばれる城跡。
岩尾山~瀬戸山1000mにわたって城跡が残る。
横川山の瀬戸沢を登ると瀬戸沢山と岩尾沢山の峰の合わさる楡沢山(1760メートル)となる。筑摩・諏訪・伊那方面の展望がよくきき、山頂を取り囲むように三条の空堀の跡が残る。また土塁や平地もみられる。
横川の谷から諏訪にかけて、「瀬戸沢下流の千淵から拾い上げられた義仲の護本尊が瑞光寺の朝日観音にまつられている」「瑞光寺には何びとの勧請か不詳であるが、義仲の位牌がある」「一ノ瀬には義仲の目付役が置かれたという目付屋敷の地名が残る」「七蔵寺山から夏明へはすぐ近く、そこの毘沙門天はもと新倉(ともに岡谷市川岸)の堂平にあり、胎内に義仲の護持仏を蔵していたという」などの伝承があり、義仲の時代には諏訪から七蔵寺山を経て横川川の谷に下り、谷を登って瀬戸城を経て木曾に出る一つの間道的道筋があったのではと考えられている。
長野県辰野町横川
(JR宮木駅9・6㎞121分)