満願寺

兵庫県川西市満願寺町7−1

 源満仲が多田に本拠を置いた時、満願寺に帰依し、末子が出家したのち一時当寺に居住したという。
 満願寺文書によると源頼朝は満願寺に対し寺内での武士の狼藉を禁止し、源家先祖ゆかりのある地で、武家祈祷所として祈祷の忠を励むよう要請しているという。写しだが寿永二年(一一八三)一二月一〇日の日付があり、まだ義仲が都で勢力をもっていた時期のため様々な意味で検討を要する文書といえる。