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多太神社

斉藤実盛とゆかりが深く実盛着用の鎧兜、義仲奉納の鏃などがある神社。
義仲が「てふや庄」を寄進し、斎藤実盛着用の鎧兜を奉納したという。「延喜式」神名帳に能美郡八座の一つとして書き残された由緒ある神社。実盛着用の兜一頭・袖・臑当は国指定重要文化財となっている。1689(元禄2)年松尾芭蕉がこの兜を見て、「むざんやな甲の下のきりぎりす」と詠んだと「おくのほそ道」に記されている。斎藤実盛は能「実盛」で現在もよく知られているが、1415(応永21)年に実盛の亡霊が篠原に出現したことが作品のもとになっている。例祭日は現在7月24日。この日は実盛をしのぶ兜祭も行われる。兜祭はかつて1月15日の弓箭祭に行われていたという。
多太神社にある義仲寄進状は斎藤実盛の娘である山吹が書いたと江戸初期の書物に残されている。

石川県小松市上本折町72
(JR小松駅1・2㎞16分)