源氏編3 志田義広②
「…!!!…」
「ほほほ…ほんとうだったとは…」
「…はあぁ…帯刀先生(たてわきせんじょう)ってすご…」
「都のよりぬきの…という…」
「…まじで顔採用…」
「あのようなかんばせ、生まれて初めて見ましたわ」
「…とおとい…」
海野の館では都からやってきた客人を迎えるため、近隣の豪族の館から奥方たち、娘たちが集められ宴の準備をしている。
豪名轟く清和源氏の来訪は怖れに似た緊張感を女性たちの間にもたらしていたが、二人の武将がふいに現れると、大広間であわただしく動き回っていた手を